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	<title>思い出 | NOVEL ROOM</title>
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		<title>『Memories Left bihind』</title>
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		<dc:creator><![CDATA[kei]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 24 Mar 2025 15:56:14 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[Lyric Novel]]></category>
		<category><![CDATA[記憶]]></category>
		<category><![CDATA[別れ]]></category>
		<category><![CDATA[電車]]></category>
		<category><![CDATA[切ない小説]]></category>
		<category><![CDATA[思い出]]></category>
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					<description><![CDATA[　夜の車窓に、景色が流れていく。 　まるで、自分の記憶だけを運んでいくみたいだった。 　川沿いを滑る光の帯。水面に映る街灯の明かりは途切れ途切れで、少し夢のなかみたいに現実感が薄れていく。 　静かだった。車内には数人しか [&#8230;]]]></description>
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<p>　夜の車窓に、景色が流れていく。</p>



<p>　まるで、自分の記憶だけを運んでいくみたいだった。</p>



<p>　川沿いを滑る光の帯。水面に映る街灯の明かりは途切れ途切れで、少し夢のなかみたいに現実感が薄れていく。</p>



<p>　静かだった。車内には数人しか乗っていない。私は座席の隅に身を預けて、窓の外に視線を預ける。</p>



<p>　どこかへ行きたかったわけじゃない。<br>　でも、どこかへ向かわずにはいられなかった。</p>



<p>　誰かの声に呼ばれた気がして、この時間の電車に乗っていた。</p>



<p>　<br>　思い出すのは、やっぱり、あの日のことだった。</p>



<p>　＊</p>



<p>　冬の入り口の夕方。駅の改札の前で、彼と立ち尽くしていた。</p>



<p>　「……なんで、急に？」</p>



<p>　どちらが言ったのかも、もう定かじゃない。最後のやりとりは、思っていたより曖昧だった。</p>



<p>　彼の手はポケットに沈んでいて、目は私の奥を見ていた。</p>



<p>　「ごめん」</p>



<p>　それだけを残して、彼は電車に乗った。<br>　私は残った。</p>



<p>　別れよう、なんて言葉はなかったのに、すべてが別れのかたちをしていた。</p>



<p>　扉が閉まり、電車が動き出す。<br>　私たちは、それきりだった。</p>



<p>　<br>　＊</p>



<p>　季節がいくつか過ぎて、ある日ふと思い出した。<br>　あの駅、あの時間、あの場所。</p>



<p>　いてもたってもいられなくなって、私は電車に乗っていた。</p>



<p>　意味があるのかはわからない。でも、確かめたかった。<br>　言えなかった言葉も、飲み込んだ感情も、まだどこかに残っている気がしていたから。</p>



<p>　電車の揺れが、記憶を揺らす。<br>　静かに、胸の奥に波紋が広がっていく。</p>



<p>　ねえ、今どこにいるの？<br>　なにしてるの？</p>



<p>　もちろん返事なんてないけれど、それでも構わなかった。<br>　思い出せるってことだけで、どこかでまだ繋がっている気がしていた。</p>



<p>　あの頃、ふたりで乗った電車。<br>　手をつながなくても、近くに感じられた距離。</p>



<p>　いま、私はその場所へ向かっている。</p>



<p>　<br>　ホームに降りた瞬間、胸の奥が少しだけ震えた。</p>



<p>　懐かしい風景は、変わったようで、なにも変わっていなかった。</p>



<p>　ベンチに腰を下ろして、スマホの画面を開く。<br>　通知はひとつも来ていない。</p>



<p>　私は電源を落とした。</p>



<p>　今日は誰ともつながらなくていい。<br>　ただ、電車と記憶と、自分だけでいい気がした。</p>



<p>　ここに来たところで、彼に会えるわけじゃない。<br>　わかってる。なのに、足は勝手にここまで来てしまった。<br>　<br>　──「一緒に帰ろっか」</p>



<p>　ふいに、耳の奥にあの声がよみがえる。<br>　少し笑って、どこか照れくさそうで、それでもまっすぐだった。</p>



<p>　記憶って不思議だ。<br>　最後にどんな言葉を交わしたのかは思い出せないのに、どうでもいい一瞬の仕草や声だけが鮮明に残っている。</p>



<p>　私は、彼に最後になにを言ったんだっけ。<br>　言えなかっただけかもしれない。<br>　黙ったまま、なにも返せなかったのかもしれない。</p>



<p>　<br>　電車がホームに滑り込んできた。</p>



<p>　わかってる。来るはずなんてない。<br>　なのに私は、目で探してしまう。</p>



<p>　似た背中を見つけるたびに、一瞬だけ期待してしまう。</p>



<p>　でも違った。やっぱり、違った。</p>



<p>　電車は扉を閉じて、ゆっくりと走り去っていく。</p>



<p>　取り残されたホームに、ひとり。<br>　私は、もう一度深く息を吐いた。<br>　<br>　私が彼を思い出すように、彼もふと、私を思い出す瞬間があるんだろうか。</p>



<p>　消せずにいるトーク履歴。<br>　最後に送った「元気でね」という一文。<br>　既読がついたまま、返事はなかった。</p>



<p>　あのとき、それで全部が終わった気がした。</p>



<p>　<br>　でも、もしも。<br>　もしも、彼がまだあの言葉を覚えていてくれるなら。</p>



<p>　それだけで、少しだけ前を向ける気がする。</p>



<p>　ホームの風が少し冷たくなってきた。<br>　もう少しだけ、この場所にいたいと思った。</p>



<p>　彼を待っているんじゃない。<br>　ちゃんと、自分と向き合うために。</p>



<p>　そして私は、次の電車に乗ろうと思った。</p>



<p>　終点まで、記憶を乗せて。<br>　彼と降りたことのない駅まで、心を運んでみたかった。</p>



<p>　窓の外は、相変わらず灰色の空。</p>



<p>　でも、不思議と景色が違って見えた。<br>　何度も通ったはずの道なのに、今日はどこか輪郭がにじんでいる。</p>



<p>　車内の揺れに身を預けながら、私は膝の上で手を組んで、ぼんやりと外を眺めていた。</p>



<p>　<br>　――あの日も、たしか、雨だった。</p>



<p>　<br>　最後に彼を見た日。<br>　私の前で立ち尽くしていた彼の姿だけが、時間に滲まず残っている。</p>



<p>「またな」</p>



<p>　彼はそう言って、電車に乗った。<br>　扉が閉まる直前まで、私を見ていた。</p>



<p>　でも、私はなにも言えなかった。<br>　手を振ることも、笑うこともできなかった。</p>



<p>　見送ることしかできなかった自分を、いまでも時々、悔しく思う。</p>



<p>　<br>　車内には、静かな空気だけが流れている。</p>



<p>　イヤホンはしていないのに、頭の中にはあの頃の音楽が流れていた。</p>



<p>　<br>　あの人の言葉、どれだけちゃんと受け取れていたんだろう。</p>



<p>　そばにいれば、それでいいと思っていた。<br>　言葉にしなくても、通じるものがあると信じてた。</p>



<p>　だけど、そんなのはただの幻想だったのかもしれない。</p>



<p>　<br>　名前を知らない駅が、いくつも通り過ぎていく。</p>



<p>　降りたことのない場所でも、彼と話したことを思い出してしまう。</p>



<p>「このへんに、うまいラーメン屋があるらしいよ」</p>



<p>　そんな話を、車内でしていた。</p>



<p>　行くことはなかったのに、なんだかずっと覚えている。</p>



<p>　<br>　私の記憶は、彼の言葉でできているのかもしれない。</p>



<p>　特別じゃなくていい。<br>　でも、忘れられない。</p>



<p>　そんな時間ばかりが、今も胸の中に残っている。</p>



<p>　<br>　過去に縋っているわけじゃない。<br>　だけど、過去を手放す準備も、まだできていなかった。</p>



<p>　彼がいなくなった日から、私の中に彼が根を張ってしまったから。</p>



<p>　<br>　窓に映る自分の姿は、少しだけ大人びて見えた。</p>



<p>　こうして静かに彼を思い出せるようになるなんて、あの頃の私は想像もしなかった。</p>



<p>　<br>　あのときは、すべてが終わってしまったような気がしてた。</p>



<p>　でも、時間は思っていたよりもやさしくて、<br>　痛みを、すこしずつ滲ませていってくれる。</p>



<p>　<br>　もしまた会えたら、私はなにを言うだろう。</p>



<p>「ひさしぶり」って、言えるかな。</p>



<p>　それともまた、言葉が詰まって、目をそらしてしまうんだろうか。</p>



<p>　<br>　きっと、もう会うことはない。</p>



<p>　だからこそ、彼の姿はずっとあのときのまま、記憶の中に立ち止まっている。</p>



<p>　<br>　電車は進んでいく。</p>



<p>　もう戻れないことも、わかってる。</p>



<p>　でも、記憶の中だけでも、彼と同じ景色を見ていたくて、<br>　私はまだ、この列車の中にいた。</p>



<p>　次の駅で降りるつもりだったのに、私はまだ座席にいた。</p>



<p>　扉が開いても、体は動かなかった。</p>



<p>　静かな車内。<br>　どこか取り残されたような気がしたのに、不思議とその感じが心地よかった。</p>



<p>　<br>　誰にも見つからない時間と場所。<br>　その中にいることで、ようやく自分の輪郭がはっきりしていく。</p>



<p>　<br>　あの人を思い出すとき、いつも風景の中に姿がある。<br>　駅のホーム、電車の窓、雨の中の傘。</p>



<p>　どこにもいないのに、確かにそこにいるような気がしてしまう。</p>



<p>　<br>　いま彼がどこで、誰と、なにをしてるのかは知らない。</p>



<p>　でも私は、彼との時間の中でしか、彼を探せない。</p>



<p>　それでいい。<br>　そう思えるようになってきた気がする。<br>　<br>　かつて交わした言葉のほとんどは、もう思い出せない。</p>



<p>　でも、声のトーンや、沈黙の間。<br>　ふとした笑い方だけは、ずっと残ってる。<br>　<br>　記憶って、不思議な場所を覚えてくれる。</p>



<p>　形あるものじゃなくて、空気みたいなものだけを、ちゃんと拾ってくれる。<br>　<br>　名前も、写真も、メッセージもいらない。</p>



<p>　残しておきたいのは、<br>　ただ、彼と一緒にいたときに流れていた時間だった。<br>　<br>　缶コーヒーのぬるさとか、<br>　改札の音とか、意味のない会話の続きとか。</p>



<p>　そういう何でもないものが、今もちゃんと残っている。<br>　<br>　窓の外。<br>　知らない駅のホームで、誰かが誰かを迎えていた。</p>



<p>　その光景が、少しだけまぶしく見えた。</p>



<p>　<br>　私は誰にも会いにいくわけじゃない。<br>　会える相手も、もういない。</p>



<p>　ただ、記憶の続きを確かめたくて、こうして列車に乗っているだけ。<br>　<br>　きっと、いつかはこの気持ちも過去になる。</p>



<p>　だけど、今はまだここに置いておきたい。</p>



<p>「……またな」</p>



<p>　最後に聞いた言葉が、ふいに頭の中で揺れる。</p>



<p>　私も、返せなかった。<br>　なにも言えず、ただ立ち尽くしていた。</p>



<p>　<br>　あのときの自分に、声をかけたい。</p>



<p>　でも、もうどうにもならない。<br>　<br>　せめて、いまこうして思い出せていることが、<br>　私なりの返事になればいい。</p>



<p>　終点が近づいてきた。<br>　車内アナウンスが、現実に戻るように響く。<br>　<br>　降りなきゃ。<br>　でも、降りたくなかった。</p>



<p>　そんな気持ちを胸の奥で噛みしめながら、私はゆっくり立ち上がる。<br>　<br>　扉が開いて、冷たい風が吹き込む。<br>　外の世界に触れた瞬間、さっきまでそばにあった記憶が、少しだけ遠のいた。<br>　<br>　でも大丈夫。<br>　私の中に、ちゃんと残っている。</p>



<p>　彼の言葉も、笑い顔も、何も言わなかった沈黙までも。</p>



<p>　この列車の窓の向こうに、すべてを置いてきたようで、ほんとはずっと、自分の中にあった。<br>　<br>　改札を抜けて、空を見上げる。</p>



<p>　雨は止んでいた。</p>



<p>　<br>　いま、私はようやく歩き出せた気がする。<br>　何かが終わったんじゃなくて、何かを持ったまま、前に進めそうな気がした。<br>　<br>　彼のことは、もう過去なのかもしれない。</p>



<p>　だけど、完全に終わりにしたくないって思った。<br>　<br>　たとえ誰にも語られることがなくても、誰とも共有できなくても。</p>



<p>　それでも、私の中ではちゃんと、あの時間が生きている。<br>　<br>　駅前のベンチに腰かけて、スマホを取り出す。<br>　画面には、何も通知はなかった。</p>



<p>　でも、不思議とそれでよかった。</p>



<p>　<br>　思い出は、返事をくれない。<br>　でも、いつもそばにある。</p>



<p>　<br>　私はその日、ゆっくりと深呼吸して、帰りの電車に乗った。</p>



<p>　もう、彼のいない風景にも慣れてきたけど、<br>　それでも、どこかで今も彼を探してしまう自分がいる。<br>　<br>　その気持ちは、もう否定しない。</p>



<p>　記憶に残る彼の姿を、これからも私はきっと、忘れないでいる。<br>　<br>　たとえ触れられなくても、もう会えなくても――</p>



<p>　<br>　この胸に、静かに息づいているあの人との物語。</p>



<p>　それだけはずっと、ここに置いておこうと思った。</p>



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