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	<title>泣ける小説 | NOVEL ROOM</title>
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		<title>『ひとつ前の場所で』</title>
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		<dc:creator><![CDATA[kei]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 03 Apr 2025 02:09:10 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[リクエスト作品]]></category>
		<category><![CDATA[片想い]]></category>
		<category><![CDATA[青春恋愛]]></category>
		<category><![CDATA[学園ストーリー]]></category>
		<category><![CDATA[泣ける小説]]></category>
		<category><![CDATA[秘密の関係]]></category>
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					<description><![CDATA[　いつからだったか、私は“ひとりの場所”にいることが多くなっていた。 　教室の端。誰も使わない席の隣。 　昼休みの図書室。廊下に面した窓際の階段。 　そこにいると、誰にも話しかけられないし、私も誰とも目を合わせずに済んだ [&#8230;]]]></description>
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<p>　いつからだったか、私は“ひとりの場所”にいることが多くなっていた。</p>



<p>　教室の端。誰も使わない席の隣。</p>



<p>　昼休みの図書室。廊下に面した窓際の階段。</p>



<p>　そこにいると、誰にも話しかけられないし、私も誰とも目を合わせずに済んだ。</p>



<p>　「自分から輪に入ればいい」なんて――そんなに簡単な話じゃなかった。</p>



<p>　誰かと話していても、心のどこかで“浮いてる”のを自覚してた。<br>　声のトーン、話題のセンス、反応の速さ。<br>　どれも、うまく馴染めない。</p>



<p>　でも、それでもいいと思っていた。<br>　無理して合わせるよりは、ひとりでいたほうが楽だったから。</p>



<p>　そんな日々の中、<br>　――彼は、何の前触れもなく声をかけてきた。</p>



<p>　「その本、おもしろい？」</p>



<p>　振り返ると、クラスの男子が立っていた。<br>　名前は、陽斗（はると）くん。<br>　特別目立つタイプでもないけど、どこか落ち着いてて、<br>　授業中もいつも静かにノートを取っている人。</p>



<p>　「え、あ……うん。まあ、普通かな」<br>　思わず声が裏返る。</p>



<p>　彼は、にこっと笑って、<br>　「そういう“普通”って実は一番面白かったりするよね」<br>　って言った。</p>



<p>　なんだそれ、って笑いそうになったけど、うまく笑えなかった。</p>



<p>　「……そうだね」</p>



<p>　小さくうなずいた私に、それ以上なにも言わずに、彼は隣の席に腰を下ろして、自分の本を開いた。</p>



<p>　それだけだった。</p>



<p>　でも、私はその日、心の中で何度もあの言葉を反芻してた。</p>



<p>　“その本、おもしろい？”</p>



<p>　それは、誰からも向けられなかった言葉だった。</p>



<p>　次の日も、図書室の窓際に座っていると、<br>　彼がふらっと現れて「また会ったね」と笑った。</p>



<p>　それからのことは、よく覚えていない。<br>　気づけば、毎週のようにそこで顔を合わせていたし、彼が座ることも、話しかけてくれることも、当たり前みたいに感じるようになっていた。</p>



<p>　でも、本当は当たり前じゃない。</p>



<p>　あの教室で、私にまっすぐ声をかけてくれたのは、彼だけだった。</p>



<p>　<br>　最初に気づいたのは、隣の席の子のほんのわずかな視線だった。</p>



<p>　授業が終わって、プリントを回すとき。</p>



<p>　一瞬、目が合って、それからそらされる。<br>　そのあと、友達と何かをひそひそと話している。</p>



<p>　たぶん、彼と図書室で話してるのを見られたんだ。</p>



<p>　別に悪いことをしてるわけじゃない。<br>　でも、そんなふうに見られるのは、やっぱり少し怖かった。</p>



<p>　「……噂になってるかも」</p>



<p>　放課後、いつもの図書室の席で、彼が言った。</p>



<p>　「えっ……やっぱり？」</p>



<p>　私は思わず声をひそめた。</p>



<p>　「まあ、目立つよね…ふたりでいるの、毎回同じ場所だし」</p>



<p>　彼はそう言って、本を閉じた。</p>



<p>　私はうつむいたまま、何も言えなかった。</p>



<p>　「嫌だった？」</p>



<p>　静かな声が降ってくる。</p>



<p>　「……ううん」</p>



<p>　本当は、少しだけうれしかった。</p>



<p>　誰かと一緒にいることで、誰かに見られること。</p>



<p>　彼と並んでいる自分を、誰かが気にしているという事実。</p>



<p>　そんな小さな出来事が、自分を“存在している”と思わせてくれた。</p>



<p>　だけどそれを、正直に口にする勇気はなかった。</p>



<p>　「……でも、もう話さないほうがいいかも」<br>　ぽつりと、私が言った。</p>



<p>　彼は少しだけ黙って、それから、<br>　「じゃあ、人前じゃ話さない。放課後だけね」<br>　と微笑んだ。</p>



<p>　その笑顔に、なぜだか涙が出そうになった。</p>



<p>　それからの私たちは、図書室ではなく、校舎裏のフェンス沿いや、帰り道の途中の公園。</p>



<p>　お互いのスマホに送る短いメッセージ――<br>　人目につかない場所で、少しずつ言葉を交わし　<br>　ていった。</p>



<p>　誰にも知られない関係。</p>



<p>　でも、それは私にとって、確かに“特別なも　<br>　の”になっていった。</p>



<p>　目が合えば少し微笑むようになった。<br>　名前を呼ばれるだけで、なんだか安心するよう　　<br>　になった。</p>



<p>　気づけば、季節は春の終わりを迎えていた。</p>



<p>　そんなある日――</p>



<p>　部活の先輩に呼び出された。</p>



<p>　放課後の体育館裏。誰もいない静かな場所で、<br>　「前から気になってたんだ」って、先輩はまっすぐ言った。</p>



<p>　何が起きてるのかわからなくて、ただ黙ってうなずいた。</p>



<p>　断ったわけでも、受け入れたわけでもなかった。<br>　でも“誰かに好かれた”という事実だけが、胸の中で大きくふくらんでいった。</p>



<p>　帰り道、スマホを握りしめて歩いていた。</p>



<p>　なんとなく、彼に伝えたくなって、メッセージを打っていた。</p>



<p>　『……さっき、先輩に告白された』</p>



<p>　少し間が空いてから、既読がついた。<br>　そして、返ってきたメッセージはたった一行。</p>



<p>　『……そっか。でも、できれば付き合ってほしくないかな』</p>



<p>　画面を見つめて、数秒間止まった。</p>



<p>　何それ。</p>



<p>　すぐには意味がつかめなかった。<br>　けど、彼が冗談みたいにそう言うのが、なんとなく目に浮かんだ。</p>



<p>　『……なんで？』</p>



<p>　『いや、なんとなくだけど』</p>



<p>　それだけの会話。<br>　でも、私はほんの少し、拍子抜けした。</p>



<p>　彼なら、いつものように「よかったね」って、<br>　優しく背中を押してくれると思っていたから。</p>



<p>　『応援してくれると思ったのに』</p>



<p>　打ったあと、すぐに後悔した。<br>　ちょっと意地みたいになっていた。</p>



<p>　返ってきた言葉は、それでも優しかった。</p>



<p>　『ごめん』</p>



<p>　たったそれだけ。<br>　でも、なんとなくそれ以上は続けられなかった。</p>



<p>　スマホを閉じて、息を吐く。</p>



<p>　浮かれていたんだと思う。<br>　“誰かに選ばれた”ことに、<br>　期待してしまった自分が恥ずかしかった。</p>



<p>　陽斗くんは、先輩の噂を知っていたのかもしれない。<br>　それを言わずに、ただ「付き合ってほしくない」と笑った。</p>



<p>　私だって、少しは聞いたことがあった。<br>　でも、“そんなはずない”って、思いたかった。</p>



<p>　彼の静かな優しさを、<br>　私はきっと――見えなくなっていた。</p>



<p>　その数日後、噂はあっさりと現実になった。</p>



<p>　告白してきた先輩が、他の子にも声をかけていたこと。<br>　わたしのことを「ちょっと押したらすぐいけそうだった」って話していたこと。</p>



<p>　中途半端な期待を持った自分が、<br>　何より一番、恥ずかしかった。</p>



<p>　誰にも言えなくて、ただ静かに、<br>　自分の中にその感情を押し込めた。</p>



<p>　あの日、彼の言葉を信じていたら。<br>　「付き合ってほしくない」なんて、そんな遠回しなやさしさじゃなくて、はっきり伝えてくれたら。</p>



<p>　……いや、ちがう。<br>　見ようとしなかったのは、わたしの方だった。</p>



<p>　自分に都合のいい方だけを見て、優しさは、面倒くさいものに思えて、気づかないふりをしていた。</p>



<p>　――放課後。</p>



<p>　昇降口の前、帰る準備をしていたとき。<br>　ふと目が合った彼が、ゆっくり近づいてきた。</p>



<p>　「……大丈夫？」</p>



<p>　たったそれだけのひと言。</p>



<p>　でも、その声を聞いた瞬間、<br>　涙が一気にあふれて、止まらなくなった。</p>



<p>　人がいる場所だったのに、そんなこと気にしていられなかった。<br>　恥ずかしくても、かっこ悪くても、もう全部どうでもよかった。</p>



<p>　彼は何も言わなかった。<br>　ただ、横にいてくれた。</p>



<p>　何も詰めないで、何も責めないで、<br>　そのままのわたしを、受け止めてくれた。</p>



<p>　ずっと、優しかった。<br>　ずっと、変わらなかった。</p>



<p>　わたしが勝手に浮かれて、見えなくなっていただけだった。</p>



<p>　その日、家に帰って布団の中で、<br>　わたしは小さく声に出してみた。</p>



<p>　「……陽斗くん」</p>



<p>　名前を呼んだだけなのに、<br>　胸の奥が、じわりとあたたかくなった。</p>



<p>　もっとずっと前から、私は彼のことが好きだった。</p>



<p>　あのとき、ちゃんと気づいていればよかった。<br>　ちゃんと伝えていれば、こんなに遠回りしなかったのに。</p>



<p>　――夕方の風が、制服の裾を軽く揺らした。</p>



<p>　校舎裏のフェンスの前。<br>　わたしたちは、並んで座っていた。</p>



<p>　「……ごめんね、あのとき」</p>



<p>　ぽつりと、わたしが言った。</p>



<p>　陽斗くんは、少しだけ驚いたように顔を向ける。<br>　でも何も言わず、視線を空に戻した。</p>



<p>　「ちゃんと、見えてなかった。自分のことでいっぱいいっぱいで……」</p>



<p>　こんなふうに素直に言えるのに、どれだけ時間がかかっただろう。</p>



<p>　彼は静かに言った。</p>



<p>　「俺は、全然大丈夫だよ」</p>



<p>　ああ、やっぱり。</p>



<p>　いつだって、自分のことよりわたしのことを先に気にしてくれる。</p>



<p>　だから、わたしは。</p>



<p>　「……ねえ」</p>



<p>　声が少しだけ震える。</p>



<p>　「わたしのこと、好きになってくれる？」</p>



<p>　言葉にした瞬間、胸がぎゅっと締めつけられた。</p>



<p>　ずうずうしいってわかってた。<br>　勝手すぎるってわかってた。</p>



<p>　でも、それでも――どうしても聞きたかった。</p>



<p>　陽斗くんは、しばらく何も言わなかった。</p>



<p>　やがて、ゆっくりと口を開いた。</p>



<p>　「……それは、無理だよ」</p>



<p>　――当然の言葉だった。</p>



<p>　あのとき、わたしは彼の優しさを遠ざけた。<br>　見なかったふりをして、向き合おうともしなかったくせに。</p>



<p>　ひどいのはわたしなのに、なんでこんなに苦しいんだろう。</p>



<p>　涙がこぼれた。</p>



<p>　頬を伝って、制服に落ちる。</p>



<p>　「……ごめん、変なこと言って」</p>



<p>　声がうわずって、自分でも何を言っているのか分からなかった。</p>



<p>　そのとき、彼がわたしの手を、そっと握った。</p>



<p>　「っ……」</p>



<p>　目を見開く。</p>



<p>　あたたかくて、ちゃんと力があった。</p>



<p>　「ごめん。ちょっと、いじわるだった」</p>



<p>　彼は、照れたように笑う。</p>



<p>　「でも――もう一度“好きじゃなかった頃”に戻るのは、無理だから」</p>



<p>　わけがわからなくて、なのに、<br>　胸の奥が、溶けていくようにあたたかくなった。</p>



<p>　「……なにそれ」</p>



<p>　笑ってるのか泣いてるのか、自分でもわからなかった。</p>



<p>　でも彼は、そんなわたしを見て、優しく笑った。</p>



<p>　――変わらないその笑顔が、<br>　わたしのすべてを、そっとほどいてくれた気がした。</p>



<p>　またここから始められる。</p>



<p>　今度は、ちゃんと隣で笑えるように――</p>



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